努力より大切なもの

努力や強い意思よりももっと重要なものがあります。

それは、信念です。

努力や意思は、顕在意識の領域で働きますが、信念は潜在意識の原動力となるものです。

「こんなに意志強固に努力をしたのに…」と嘆く人がいますが、そういう人はそもそも信念が足りないのです。

揺るぎない 信念さえあれば、とりわけ努力だ、情熱だ、という必要はないのです。

努力をする人全員が成功するわけではないのは、信念の差があるからです。

とかく日本においては、勤勉や努力が必要以上に強調される傾向がありますが、これは危険なことです。

それは、意志強固の自分、努力している自分に満足するだけで終わってしまう可能性があるからです。

意志を持ち、努力をするのは、意志の強い自分、努力を惜しまない自分に自己満足するためではないはずです。

目標に到達しなければ意味がないのですから。

成功者は例外なく強い信念を持っています。

彼らの信念の特徴は、自己に対して絶対的な信頼を置いているところです。

つまり、信念をもつ自分というものに、いささかの不安も疑いも感じていないという点が成功者の特徴なのです。

信念とは、揺るぎない積極的な確信を持つことです。

信念をもつと、それはあなたが意識するしないに関係なく、潜在意識にその目標を設定することになります。

あとは、潜在意識がその目標にむかって、自動的に作動をはじめてくれるのです。

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恐怖心

潜在意識の最大の敵、それは恐怖心です。

本来恐怖心というものは、人間が生きていくためには必要なものです。

恐怖心がすべてなくなったら生命を維持できなくなってしまいます。

しかしその一方、わたしたちはあらゆる物事に対して、必要以上に恐怖心を抱いてしまっていることも事実なのです。

無意味な恐怖心、根拠のない恐怖心は、潜在能力を発揮するためには有害以外の何物でもありません。

それはなぜでしょうか?

潜在意識は考えを実現します。

あなたが恐怖心や不安や心配で頭をいっぱいにするということは、あなたがそうなることを心の底で望んでいるのと同じことなのです。

不安や恐怖の感情は潜在意識にインプットされて、現実化の方向へと動きはじめるからです。

たとえば幼い子供は「お化けが出るよ」といわれると、もう怖くて夜もロクに眠れなくなります。

大人にとっては作り話でも、子供にとっては、もうそこで恐怖は実現してしまっているのです。

このように恐怖心は、それが現実だと思えるところから生まれるのであって、実際に恐怖の対象がそこに存在するかどうかは問題ではないのです。

わたしたち大人も、仕事や実生活において、実は何でもないことに対して恐怖心を抱き、その恐怖心のためにあきらめてしまっていることが余りにも多いのです。

ですから、現実に起きてもいない事柄に対していたずらに恐怖心を抱くことは、得策ではないということです。

有意義な人生を送りたければ、恐怖心はつとめて克服する必要があります。

恐怖心を克服する特効薬とは、「恐怖心が自分の心の中から出た影にしかすぎないことを理解すること。」と「恐れていることをやってみること。」です。

願望を叶えるテクニック

潜在意識の法則を使って願望を叶えるいくつかの方法をご紹介します。

感謝法

感謝する心は宇宙に偏在する無限の富を引き寄せます。

毎朝毎晩、自分の受けているすべての恵みとあらゆる豊かさに対して感謝してください。

ありがとうございます」という言葉を何度も繰り返すことで、富裕感があなたの潜在意識に刻み込まれます。

この富裕の感覚が富裕を生み出し、あたの身にあらゆる良いことが起こるのです。

単語法

ポジティブな単語を繰り返す行為は、自分の潜在意識にひそんでいる力を活性化し、それを開放する働きがあります。

ゆっくりと感情をこめ、「富、成功、富、成功」と何度も繰り返してください。

特に、眠りに入る直前のうとうとした状態のときに実行するのが効果的です。

潜在意識に刻み込んだことは何であれ、否応なしに実現せざるをえなくなります。

イメージング

あなたの願望が叶ったものと仮定して、その情景をイメージングしてください。

できるだけリアルに細部まで心の中に描くのです。

そして、願いが叶った喜びを存分に感じてください。

このような持続されたイメージングは、潜在意識に奇跡的な力を発揮させる原動力となります。

本当だと感じられるまでイメージングを根気よく続けていると、それはいつしか現実になります。

アファメーション

潜在意識の力を引き出すような肯定的な宣言文を決め、それを自分自身に対して繰り返してください。

あなたが成功したければ、

私は必ず成功します。
私は成功するために生まれてきたのです。
私の潜在意識の中にある無限の力が私を助け、必ず目的を達成します。
潜在意識がやり損なうことはありません。

といったような感じです。

願望を紙に書く

願望を紙に書き出してみる方法は、実に驚くほどの効果があります。

願望を書いた紙を、天井や壁など、いつも自分の目に入る位置に貼っておくのです。

そうすることで、願望を絶えず思い出し、自分の潜在意識に刻み込むことができるのです。

また、マーフィー博士は次のような方法も勧めています。

それは、願望を書いた紙を封筒に入れて、それをどこかにしまい込んでしまうのです。

そうしておいて、半年後とか一年後とかに、その紙を取り出し、もう一度眺めてみます。

すると、不思議なことに、願望が実現されている場合が多いのです。

感謝法

感謝には、人生そのものを変えてしまうほどのエネルギーが備わっています。

感謝は、ちょうど電気のように意図的かつ積極的に活用できる、パワーの源なのです。

感謝を実践することで、成功、愛、富、幸福の可能性が開き、人間関係や仕事、恋愛、子育て、健康などにおける、あらゆる願望の実現が可能になるのです。

量子力学の世界では、人も物もすべてが波動であるというのが常識となっています。

あなたを含むあらゆるものは、振動しており、それぞれが固有の周波数を発し、独特の波動をもっています。

また、物質にかぎらず、喜び、怒り、悲しみなどの心の中の感情も同様に、波動を通して表現されるのです。

『水からの伝言』の著者、江本勝氏の研究グループは、言葉のもつ波動が水の結晶に対してどのような影響を与えるかの研究をおこないました。

ガラスのビンに水を入れ、言葉を書いた紙を水に向けて貼りつけることで、どのような結晶ができるのかを調べたのです。

紙に書かれた文字自体にも、その形が発する固有の振動があり、水はその固有の振動を感じとるというのです。

この研究の結果、「愛・感謝」の言葉を見せた水が、もっとも美しい結晶をつくることがわかりました。

さらに、「愛」の波動よりも「感謝」の波動のほうがパワーが強いということもわかったのです。

江本氏によると、愛のすばらしさは昔からよくいわれてきましたが、これから必要なのは感謝の心なのだそうです。

感謝という言葉の波動によって水の結晶にこれだけ影響を及ぼすなら、意図的に放たれた感謝の波動が、人生に大きな変容をもたらすことは、容易に想像できます。

自分の夢に向かって積極的に感謝という強力な波動を放出することで、共鳴現象が起こり、それに一致する他の波動を引き寄せ、願望が実現するのです。

感謝法では、あなたが今もっているものに対して感謝することから始めなければいけません。

私たちは願望をいだくとき、今もっているものをけなす傾向があります。

たとえば、「収入を増やしたい」と思うときは、現在の収入に不満を感じている場合が多いです。

このような態度では収入を増やすことは難しくなります。

お金に対して不満の波動を放っている以上、さらなる不満をもたらす波動を、自分に引き寄せてしまいます。

「収入を増やしたい」と考えるならば、今の収入に対しても感謝の波動を放つことが必要なのです。

静かな場所にくつろいで座り、目を閉じます。

願望が実現するイメージを具体的に思い浮かべ、その喜びに心から感謝します。

意識を集中して感謝法を実践すると、感謝の波動が放射されて、その波動に相応のものを共鳴させられるようになり、その結果、感謝せざるをえないような物事を引き寄せるのです。

「この願望は実現しそうにない」とか「こんな方法で大丈夫だろうか?」とかいうような、否定的な考えが頭に浮かんできたら、すぐさま肯定的な考えに置き換えてください。

感謝の波動に不安、恐れ、疑いの思いが混じると、その思いこそが実現してしまうおそれがあるからです。

ひとたび、感謝の波動が放たれると、それはとどまることがありません。

あとは、それが実現するのをわくわくしながら待ち望み、起こることすべてに感謝してください。

あなたの願望はいろいろな出来事が展開していくなかで、最終的に現実のものになるのです。

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