人間関係は鏡のようなもの

よく、まわりの人間に不愉快な思いをさせている人にかぎって、「自分のまわりにはろくな人間がいない」などとグチるものです。

しかし、人間関係は鏡のようなものです。

相手があなたに示す態度は、あなたが相手に示している態度そのものと考えてください。

あなたが他人から好感を得たければ、あなたもまたその人に対して好感を持たなければなりません。

以心伝心という言葉が示すように、黙っていても、あなたの感情は相手に伝わるものです。

あなたが他人のことを嫌いだと避けていれば、その人もそれを察知してあなたのことを嫌いになります。

あなたが相手に対して放った感情は必ずあなた自身に返ってきます。

あなたが愛と親切を送りだすなら、同じく愛と親切を受けとることになるのです。

また、あなたが他人に対して不快感を感じているとき、その原因は自分の中にある場合が多いのです。

人間には、自分の中にあるコンプレックスや欠点を他人に投影する傾向があるからです。

自分を好きになれないような人は、けっして他人のことも認めたがらないものです。

また、自分を好きになれないような自分を、どうして他人が好きになることができるでしょうか。

他人と折り合いの悪い人は、それで悩んでいるのではなく、自分との折り合いの悪さで悩んでいるのです。

人間関係が悪化した場合、自分の心の中を点検してみることも必要です。

まず自分自身を肯定することから始めてください。

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幸福への近道

幸福への最短の近道をお教えします。

それは常に他人の幸福を豊かな気持ちで祝福し、自分に望むことを他人にも望み、自分に望まないことは他人に対しても望まないこと。

そして、他人の成功は自分の成功であり、他人の幸福は自分の幸福だと思えるように訓練することです。

潜在意識の法則によると、あなたが他人に対して望んでいることは、同時に自分に対しても望んでいることを意味します。

他人を豊かにすることは、自分を豊かにすることであり、他人をおとしめることは、自分自身をおとしめることになるのです。

「人を呪わば穴二つ」という言葉が示すように、他人の失敗や不幸を望むと結局は自分にはね返ってくるのです。

聖書にも「汝の欲するものを他にも与えよ」という言葉がありますが、これは、何もかも他人に与えてしまえという意味ではありません。

真の意味は、「自己の繁栄は、他人に与える心から始まる」ということです。

あなたの潜在意識には無限の愛が存在しており、人に限りない愛を注いでも枯れることはありません。

「与える」ことの幸せを享受すれば、あなたはさらに精神的に高められ、物質的にも驚くべき幸福な出来事を自分に引きつけることになります。

また、あなたが困った状態にあるときは、もっと困っている人のために祈ってください。

自分を捨てて他人の幸せを願う気持ちを持つ人は、宇宙の無限の英知と波長が合います。 そういう人には恩恵が約束されているのです。

中傷されたとき

他人から悪口を言われたり、中傷を受けたりして、気分を害することはだれしも経験のあることです。

しかし実際は、他人の言葉や行為には、あなたを苦しめる力はないのです。

あなたを苦しめることができるのは唯一あなただけなのです。

あなたは他人の言うことや、することに対する自分の反応によって自分自身を苦しめているのです。

他人が何を言おうと、何をしようと、あなたが自分の精神の同意を得ないかぎり、だれもあなたを苦しめることはできません。

自分の内なる力を他人の言動に引き渡してはいけません。

ネガティブな思考があなたを支配し、苦しめることを絶対に拒否するのです。

他人の考えがあなたを支配するのか、あなた自身があなたの心を支配するのか、選択するのはあなたです。

中傷に関する名言

「中傷誹謗に対する最善の返答、それは黙々と自己の義務を守ること。」
(ジョージ・ワシントン)

「不当な非難はしばしば偽装された賛辞であることを忘れてはならない。死んだ犬を蹴飛ばすものはいないことを思い出そう。」
(デール・カーネギー)

「中傷は奇妙な掟をもつ悪徳である。それを殺そうとすれば生きるが、放っておけば自然死する。」
(イギリスの社会思想家トーマス・ペイン)

「中傷に腹を立てる人は、中傷を真実だと思わせる。」
(イギリスの詩人ベン・ジョンソン)

「中傷はうるさい蜂のようなものである。これを殺す確信がないならば、手を出してはいけない。さもないと、前よりいっそう激しい突撃をくり返す。」
(フランスの思想家セバスチャン・シャンフォール)

「悪口は意地の悪い人の慰めである。」
(フランスの哲学者ジョセフ・ジューベル)

他人を許す

恨み、憎しみは、心の中の毒であり、あなたの潜在意識に罪の意識を植えつけます。

潜在意識が罪悪感でいっぱいになれば、あなたは無意識のうちに自分で自分を罰するようになります。

心の毒を体内に持っていれば、体中に毒が拡散して、あらゆる組織や器官を破壊し、その結果さまざまな病気や不幸をもたらすのです。

これら憎悪の感情は、困ったことに、容易に潜在意識に記録されてしまいます。

これらの感情は強烈な負のエネルギーを持っており、それだけ消し去るのには労力が要ります。

憎悪の感情を持ち続けるというのは、一生心理的牢獄の中にいるようなものですから、一刻も早くそこから出る必要があります。

そして、その牢獄の扉を開けることができるのは、あなただけなのです。

もしあなたが完全なる健康と幸福を欲するならば、過去の恨み、つらみから注意をそらさねばなりません。

すなわち許して忘れねばならないということです。

あなたが積極的に許すことによって、あなたの心は穏やかになり、心の重荷からも開放されます。

心の重荷を神にゆだねてしまうからです。

人間関係において、誰に対しても前向きな姿勢で接する人は、相手の中に隠れている長所を見つける能力に優れています。

これは、許すこと以前の問題であり、成功している人は誰もがこの能力を持っています。

こういう人は他人の良い面のみ見ようとしますから、相手の欠点や過失も大きく包み込めるのです。

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