サイコ・サイバネティクスの取扱説明書
サイコサイバネティクスは扱い方次第で、自動成功メカニズムにも自動失敗メカニズムにもなりますから、注意が必要です。 以下に注意点を示しました。
意識的な努力をしてはいけない
人間にはどんな問題でも解決してくれる「自動成功カニズム」が備わっています。
私たちのいけないところは、この「自動成功カニズム」を無視して、意識的な努力や顕在意識の力で何でも対処し、どんな問題も解決しようとする点にあるのです。
問題解決の糸口を掴むのは、顕在意識の仕事です。
しかし、顕在意識は本来、自ら問題を解決するようにはできていません。
顕在意識ですべてを処理しようとするから無理があるのです。
そればかりか意識的な努力は、「自動成功メカニズム」を邪魔してしまいます。
ですから意識的な努力をやめ、「自動成功メカニズム」に「問題」を任せてしまえばいいのです。
そうすれば、あとは「自動成功メカニズム」が、ストレスを感じさせずどんな問題も解決へと導いてくれるのです。
今のことだけに意識を集中する
明日の計画を立てるのは大事なことです。
しかし、明日のことを、いや一分後のことでさえ気にかけてはいけません。
なぜなら「自動成功メカニズム」が働くのはいまのこの瞬間だけだからです。
全神経を現在の状況に集中することによって初めて、「自動成功メカニズム」はその瞬間に応じた反応を適切にするのです。
慎重すぎてはいけない
慎重すぎると、かえって「自動成功メカニズム」を抑圧してしまうことになります。
そうなると目標へ向かって前進するのでなく、ただ横方向へ大きくジグザグ動いたり、完全にストップしてしまう結果になります。
それは避けねばなりません。
たとえば、何を話そうかと事前に思い悩んではいけません。
ただ口を開いて話しだし、話しながら軌道修正していくようにするのです。
過去の成功は記憶し、失敗は忘れるよう習慣づける
「自動成功メカニズム」は、過去に何度失敗しようと問題ではありません。
重要なのは成功した経験であり、それを記憶し、強化し、潜在意識に刻みこむことなのです。
しかし。多くの人は逆のことをやってしまっています。
過去の失敗を記憶し、成功を忘れてしまうのです。
失敗を記憶するだけでなく、それを感情とともに心に深く刻みつけ、恥と自責の念によって自分を鞭打つことで、自信を失ってしまうのです。
過去の失敗に対する過剰な自責や後悔は、目標を達成するうえで何の役にも立ちません。
感情は、現在の状況にこそきちんと役立つものであり、大切なのは、現在の方向性と現在の目標なのですから。